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陸海空 -Caress of Venus- 第一章 第十一話

2005/12/11 22:07 [Sun]
17-01

 話し声と、前後から挟んで動く気配を感じて目を覚ます。
 窓から射し込んでくる朝日はほの暗く、起きる時間にはまだ早いようだった。
空  「あ、起こしてしまいましたか?」
夏海「え~、公人起きちゃったの~」
 起き抜けに二人ともいるというのは初めてだった気がする。
公人「ん~、何か起きちゃマズそうな意見が聞こえたんだが……」
夏海「そんな事ないわよ。ただ、明け方の寒い時間に布団から出るのは辛いなぁって話してただけだし」

 夏海は俺の身体に絡み付いていたクーの腕を離させる。
空  「うぅ、もう少し……」
夏海「ダメ。公人、こっち向きなさい」
 半ば強制的に向きを変えさせる夏海。そのまま両面から抱き付かれる。
夏海「はい、公人の手はこっち。お風呂には一人で入らせてあげるんだから、これくらいは我慢しなさい」
 先に釘を刺されてしまったので諦めて夏海の身体に腕を廻す。
 気が付くとベッドにいるのは俺一人。時計を見ると既に8時を過ぎている。
 布越しとはいえ人肌の温もりというのは眠気を誘うのか、と考えつつ着替えを済ませる。
 洗面所で身支度を整えてリビングへ向かうと、三人がソファでくつろいでいるところだった。
空  「おはようございます。よく眠れましたか?」
 残る二人もおはよ~、と声をかけてくる。
公人「おはよ。いつの間にか寝直してたみたい」
夏海「朝食は出来てるけど温め直す?」
公人「あぁ、そのままでいいよ」
空  「今日は用事があるので三人で出かけますね。時間になったら『せしる』で会いましょう」
 三人が出かけたあと食事を摂りながら、時間まで何をしようか考えた。



17-02

 とある施設の一室に三人の女が詰めていた。
 その内の二人は来栖と華姫で、強化スーツを着込んでいる。
 残る一人は青い強化スーツを着込んでいた。華姫のマントのように背中を覆い隠すような青いマントを付けているが、長さは踝付近まである。

華姫「流石に今日ばかりは、リデルも強化スーツを着るのね」
 華姫は壁際に取り付けられた姿鏡を見ながら化粧を施しつつ、青いスーツの女に話しかける。
リデル「華姫、ミネルヴァよ。強化スーツなんて名前で呼ばないで頂戴」
来栖「名前などどうでもいいではないか。指し示しているモノは一緒だ」
 重厚なエグゼクティブチェアに座り、紅茶を飲みながら来栖が答える。
リデル「お前達はニケを怪人スーツとか、アレスを戦闘員スーツとか呼ぶし、もう少し他の者に示しを付けようとする気持ちはないの?」
華姫「名前に拘ったところで、示しが付くとは考えられないわ」
来栖「その意見には同意する。それよりリデルも飲まないか?」

 リデルは乱暴に椅子に座ると紅茶を一気に飲み干す。
リデル「不味いわね」
来栖「ルージュを引いて飲めば味は変わる」
 静かにカップを傾ける来栖は二人と違い、未だに化粧はしていない。
華姫「来栖もメーキャップしておきなさい」
来栖「不味い紅茶を飲む趣味はない。時間までには終わらすよ」
華姫「じゃぁ時間が来るまでに最高幹部会を始めましょうか」

 三人が椅子に座ったところで華姫が口を開く。
華姫「では技術開発部総括から報告をして貰おうかしら」
 リデルはまとめられた書類を二人に手渡し話し出す。
リデル「現在の装備充実度は60%といったところ。パラスアテネの開発は難航してるわね」
来栖「……パラスアテネ?」
リデル「ミネルヴァ専用特殊兵装よ!」
華姫「あぁ…… あったわね、そんな計画」



17-03

 リデルは両肩をがくりと落としながら話を続ける。
リデル「商品生産はほぼ100%、開発は順調のようね。そちらの方は安心していいわよ」
来栖「技術開発部は特に問題ないようだな」
リデル「装備関係の進捗状況が問題なのよ!」
華姫「……まぁ、そちらの方はリデルに任せるわ。私達じゃ分からないし」
リデル「まったくお前達ときたら男にうつつを抜かしているばかりで、少しは真面目に計画実行しようとは思わないのっ?」
来栖「愚問だ。プライベートと作戦は完全に別物。問題はない」
華姫「私も戦術実働部としての実務は完璧にこなしているつもりだけどね」
リデル「そこまで言うなら何も言わないわ。続けて頂戴」

華姫「総合戦略部の報告はどうなの?」
来栖「現状で問題ないな。特に報告すべき点はない」
リデル「…………」
 来栖を睨み付けるリデル。
来栖「まぁそう睨むな。現在、特殊情報部総括のマイが欠けているので、私がそちらも引き受けておく」
華姫「ゲームが始まっていない現状なら私の仕事は殆どないから、私が担当してもいいけど」
来栖「適材適所だ、君はゆっくりするといい。そろそろゲームが始まるのでな」

 室内に緊張が奔り、口をつぐむ二人。
リデル「どこかの支部がゲームに参加し始めたって事?」
来栖「報告では第五支部が敵方第四支部『撲滅大隊』と交戦中との事だ」
華姫「状況はどうなっているの?」
来栖「第五支部は前回の損失が大きかったのでゲーム参加はないと考えていたんだが、戦力を温存していた撲滅大隊が出てきたのでは壊滅もありえる」
リデル「壊滅まで粘る事もないでしょうからいいとして、他には?」
来栖「未確認情報だが敵方第八支部に動きがあるとの事だ」
華姫「弱小じゃない。例え私達にぶつかってきたとしても問題にもならないわね」
リデル「勝ちもしないけど負けもしない面倒な支部だけどね」



17-04

来栖「目下のところ報告する事はこれくらいだな」
華姫「ゲームが始まるとしたらマイのステータスはどうなるの?」
リデル「我が支部は未だゲームには参加している状況じゃないし、復帰次第ゲーム参加可能だと思うわよ」
来栖「新参とはいえ一柱だ。戦力は多いに越したことはない」
華姫「前回の戦い方を見た限りでは、マイは怪人スーツの方が合ってる気もするけどね」
リデル「華姫。ニケよ……」

 来栖は鏡に映し出された姿を見ながら化粧を施す。
 部屋は既にリデルにより片付けられ、華姫は腰に主装備である鞭を取り付けていた。
 最後にルージュを引き、壁に立てかけてあった儀礼杖を手にする。
華姫「準備は出来たようね。行くわよ」

 三人が間接照明で照らされた仄かに暗い大広間に到着する。
 広間には黒い全身タイツのようなアレスを着込んだ構成員が数十名壁を取り囲むように控え、中央には隊列を組むようにそれぞれ独自なデザインの指揮官達が十数名並んでいた。
   『クーーーーッ!』
 構成員達は三人が広間に現れたのを見て一斉に腕を斜め前に伸ばし敬礼する。
 広間の上座、正面にかけられた女性の肖像画を護るように左手側に華姫。右手側に来栖とリデルが立ち並ぶ。

華姫「皆揃っているようね」
来栖「主神がおいでになる前に言っておく事がある。先程、最高幹部会において欠席している特殊情報部総括・マイの代行として、私が臨時に取り仕切る事となった。以降、マイが戻るまで関連部署は私に従うように」
 指揮官、構成員は一斉に敬礼する。
   『はっ!』『クーーーーーッ!』
リデル「来栖なら情報部の補佐官を付ける必要もないわね」
来栖「間に合わないような事態になる前に指揮下の者に裁量権を与える。安心するがいい」
華姫「来栖であればそのような事態はありえないでしょうけど」



17-05

 壁に取り付けられた照明が灯り、肖像画を柔らかな光で照らし出す。
 その場にいた全員が肖像画に向かい敬礼をする。
 女性らしい柔らかな声が部屋全体に響く。

メティス「揃っているようですね。自己中大使、報告を」
 その呼び名を使われる事が軽く不満げに華姫が口を開く。
華姫「はっ。計画通り指揮官、構成員の訓練を実施しております。総合戦略部は以上です」
メティス「大神官、其方は何かありますか?」
来栖「総合戦略部としては特にありません。各部門とも適正に活動しています。先日ルール違反を犯したマイの処遇が未だ決定しておりませんので、特殊情報部を一時的に私の管理下に置きました」

メティス「……降天の声妓の件は不問に処す訳にはいきませんが、其方達の行動に免じて厳罰を与える事は取り止めましょう」
来栖「はい。情報部関連では第五支部が敵方第四支部と交戦中との報告があります。また、敵方第八支部の動きにも注意が必要との事です」
 来栖の報告に大広間が色めき立つ。

メティス「では各部署は対策を講じておきなさい。指女神博士、報告を」
リデル「はっ。現在、指揮官、構成員の装備充実度は…………」

 三人は先程最高幹部会を開いていた部屋に戻ってきた。
華姫「メティス様も今回は処罰は軽くしそうね」
来栖「主神には考えがおありなのだろう。幹部が出動する場合には真っ先に投入される程度で済ませるのではないのか」
リデル「その程度でいいじゃない。一柱としては能力が足らないのだし、過剰な期待はするだけ無駄ね」
華姫「ん~、このままではアルバイトの時間に遅れてしまいそうね。急ぎましょう」
リデル「お前達は緊張感がなさ過ぎる。バイトと組織、どっちが大事なのっ?」
来栖「言うまでもない。公人だ」



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